2023年2月
2月1日(水) 祈祷会 奨励メモ
「12人の弟子の派遣」 マルコによる福音書6章1-13節
★人に対する期待
人に対する期待
期待をあまりにかけすぎることは、その対象の相手にとってはプレッシャーになることがある。
期待を全然かけないことは、その相手にとっては、やる気を失うこともある。
人への期待のかけ方は難しい。
相手に対して、適度に期待することが大切。
その一人の相手に対して、期待を持ちつつも、祈りをもって接していく。
★神に対して
神に対する期待 それは人に対する者とは全く違ったもの
人に対しては、その相手は同じ人間 どう期待をかけるかは、その都度に違う。 神に対しては、どう期待をかけるか どう心備えを持つか?
★ナザレの人たち
ナザレ それは、主イエスが幼少期、子ども時代を過ごした町 そこで育った。
主イエスの子ども時代、青年時代をよく知っている。
◎1-6a節
6:1 イエスはそこを去って故郷にお帰りになったが、弟子たちも従った。
6:2 安息日になったので、イエスは会堂で教え始められた。多くの人々はそれを聞いて、驚いて言った。「この人は、このようなことをどこから得たのだろう。この人が授かった知恵と、その手で行われるこのような奇跡はいったい何か。
6:3 この人は、大工ではないか。マリアの息子で、ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンの兄弟ではないか。姉妹たちは、ここで我々と一緒に住んでいるではないか。」このように、人々はイエスにつまずいた。
6:4 イエスは、「預言者が敬われないのは、自分の故郷、親戚や家族の間だけである」と言われた。
6:5 そこでは、ごくわずかの病人に手を置いていやされただけで、そのほかは何も奇跡を行うことがおできにならなかった。
6:6 そして、人々の不信仰に驚かれた。
ナザレの多くの人たちは、主イエスに対して、人間的な見方、考え方で接した。
マリアの息子ではないか。 ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンの兄弟ではないか
その妹たちも自分たちと、このナザレで一緒に住んでいたではないか。
イエスのことは、子ども時代から良く知っている。
今は立派になっているが、その子ども時代の様子はこうだった。
ああだった、こうだった。 自分たちと同じだった。
主イエスに対して、尊敬をもって接することがなかなかできなかった。
人間的なレベルで、人間的な思いで接した。
どれだけのことができるだろうか、お手並み拝見といった態度
それは、主イエスの言葉を借りるなら、信仰ではなく、不信仰な態度
神の御業を待ち望む態度ではなかった。
その結果は、奇跡の業はほんの少しだけしかされなかった。
★神の御業を見る
神の御業を見る、拝する それは、最も感謝なこと、すばらしいこと。
人の業ではない、神の御業
そこにおいて、大切なこと それは人間的な思い、人間的なレベルでの見方ではなく、信仰に立って、神を仰ぐこと
神が御業をなさってくださる。 主に対しての、信仰に立って待ち望み、期待が大切。
★出かけて行く
買い物に出かけて行くときに、2つの場合がある。
自分で出かける 自分の思いで出かける
ショッピングを楽しむ 自分の思いつきで買いたいものを買う。
もう一つは、頼まれて買い物に行く。 これとこれを買って来てと頼まれて
その買い物は、自由ではなく、指示されたものをきちんと買わねばならない。
★弟子たちは、主イエスによって遣わされた。
12弟子 二人ずつペアで遣わされた
◎6b-13節
6:6 それから、イエスは付近の村を巡り歩いてお教えになった。
6:7 そして、十二人を呼び寄せ、二人ずつ組にして遣わすことにされた。その際、汚れた霊に対する権能を授け、
6:8 旅には杖一本のほか何も持たず、パンも、袋も、また帯の中に金も持たず、
6:9 ただ履物は履くように、そして「下着は二枚着てはならない」と命じられた。
6:10 また、こうも言われた。「どこでも、ある家に入ったら、その土地から旅立つときまで、その家にとどまりなさい。
6:11 しかし、あなたがたを迎え入れず、あなたがたに耳を傾けようともしない所があったら、そこを出ていくとき、彼らへの証しとして足の裏の埃を払い落としなさい。」
6:12 十二人は出かけて行って、悔い改めさせるために宣教した。
6:13 そして、多くの悪霊を追い出し、油を塗って多くの病人をいやした。
主イエスに命じられて遣わされた。 一人ずつではなく、二人一組で ペアで
なぜ、一人ずつでなく、二人ずつだったのか
一人ずつなら、12か所に遣わすことができる。
二人ずつなら、6カ所 遣わすところは少なくなる。 でも2人ずつ。
★二人の意味
そのメリットは何でしょう?
助け合うことができる、励まし合うことができる。
万が一、一人がケガをして動けない、病気になって動けないとなった時でも、もう一人が、助ける、看病する。誰か他の人の助けを求めに行くことができる。 一人が休み、一人が見張りをする。
一人が間違った時には、もう一人がその間違いを指摘し、正すことができる。
一人が怠惰になった時に、それを指摘し、怠惰を戒めることも
二人で共に食事する。 楽しく語り合いつつ、おいしく食事をする。
二人で、作戦を練る、話し合う。
二人で祈り合うことができる。
★何も持たせないで。
あえて何も持たせず、杖1本だけ、履物だけ。他は持たせず。
パンも袋もお金も持たせず。下着も一枚のみ。
あれこれたくさん持たせず、最低限のものだけで、遣わした。
自分たちが持っているものは最低限なもの、ほとんどない。
遣わされたところで、与えられなければならない。
必要を与えてください。 祈りなしには、勧めない。
そこで出会った方と親しくなる。その人たちも主イエスを信じる者となる中で
共に歩む中で、必要も与えられるように。
昔の伝道者 行きの切符のみ
最低限のものだけをもって、遣わされた。 そこからのスタート
厳しい中にあって歩み出した 今ではとても考えられない。
★主に祈って、必要を満たしていただく。
弟子たちは、主よ、必要を与えてください、満たしてくださいと切に祈り歩んだ。 天の神さまにより頼み、切に祈り求めたことでしょう。
主により頼みつつ、歩んだ。
★遣わされた弟子たちの使命
その使命は、福音を宣べ伝えること
主の福音を伝え、主を信じる者が起こされること
◎12‐13節
6:12 十二人は出かけて行って、悔い改めさせるために宣教した。
6:13 そして、多くの悪霊を追い出し、油を塗って多くの病人をいやした。
宣教の働きを通して、主を信じる者が起こされるように。
悪霊を追い出す働きをなした。
悪霊に支配され、どうにもならなくなっている。
現在も、知らない間に悪霊に支配されていることは多い、その働きで、自分自身が苦しむ。
アルコール依存。薬物依存、ネット依存、ゲーム依存
人を苦しめる
その一つ ストーカー 相手に対して徹底的に付きまとう。そして相手を苦しめる。 詐欺を平気で行う。
病気を癒す働き それを行って行った。 そのことで、共に主を崇めた。主を信じる者が起こされるように。
★主は弟子たちに権能を与えられた。
主イエスは、弟子たちに権能を与えられた。
◎7節
6:7 そして、十二人を呼び寄せ、二人ずつ組にして遣わすことにされた。その際、汚れた霊に対する権能を授け、
◎新改訳
6:7 また、十二弟子を呼び、ふたりずつ遣わし始め、彼らに汚れた霊を追い出す権威をお与えになった。
権能、権威を授けた、お与えになった。
弟子たちは、自分の力ではなく、神から授けられ、与えられた権能、権威を持って働きをなした。
★私たちも主の弟子
私たちも主の弟子として選ばれている。 主の弟子としての自覚を持っていたい。 私は、主の救いに与り今を生かされている者
主の御心を心にとめ歩んでいきましょう。
主によって、使命がある。 主はこの私をも遣わされる。
主のみ手の中で、安んじて、遣わされて行きましょう。
今置かれたところは、主がそこに遣わしていてくださるところ
なすべき働きを忘れずに歩んで行きましょう。
2月16日(木) 曽根合流祈祷会 奨励メモ
「ロトの危機、神の招きと助け」 創世記19章1-22節
★助けの手
水の中で溺れそうになる 溺れてしまえば、時に命を失う。
小学校時代 仲の良い友達三人 私はちょうど、風邪か何かで家で休んでいた。 川で溺れた 川底に沈んだ ちょうど、そこに一人の中学生がやって来て、三人とも引き上げてくれた。 命拾い 親しい友を三人いっぺんに失っていたかもしれない。
川だけでなく、海やプールでも、またお風呂でも、時にお風呂でも
自分ではどうすることもできない。気が遠くなり、水の中に沈んでいく。
その時点では、もう自分ではどうすることもできない。
誰かが気が付き、助けてもらわなければ、それでおしまい。
★ロトの危機
ソドムの町に住んでいたロト
そのソドムが、神から滅ぼされる寸前 その時、ロトはそこに住んでいた。
彼は、ソドムの町に移り住んで来た者
ロトは、そのままそこに住み続けたら、そこにい続けたら命を失う寸前だった。
ソドムの町に住む人たちが、自分勝手な歩みをなしていた。
神の裁きが直前に控えていた。
ロトの危機はいつから始めったのか? 直接的には、そのソドムの町に住み始めた時から。 でも実際には、その前から始まっていた。
〇創世記13:1-18
13:1 アブラムは、妻と共に、すべての持ち物を携え、エジプトを出て再びネゲブ地方へ上った。ロトも一緒であった。
13:2 アブラムは非常に多くの家畜や金銀を持っていた。
13:3 ネゲブ地方から更に、ベテルに向かって旅を続け、ベテルとアイとの間の、以前に天幕を張った所まで来た。
13:4 そこは、彼が最初に祭壇を築いて、主の御名を呼んだ場所であった。
13:5 アブラムと共に旅をしていたロトもまた、羊や牛の群れを飼い、たくさんの天幕を持っていた。
13:6 その土地は、彼らが一緒に住むには十分ではなかった。彼らの財産が多すぎたから、一緒に住むことができなかったのである。
13:7 アブラムの家畜を飼う者たちと、ロトの家畜を飼う者たちとの間に争いが起きた。そのころ、その地方にはカナン人もペリジ人も住んでいた。
13:8 アブラムはロトに言った。「わたしたちは親類どうしだ。わたしとあなたの間ではもちろん、お互いの羊飼いの間でも争うのはやめよう。
13:9 あなたの前には幾らでも土地があるのだから、ここで別れようではないか。あなたが左に行くなら、わたしは右に行こう。あなたが右に行くなら、わたしは左に行こう。」
13:10 ロトが目を上げて眺めると、ヨルダン川流域の低地一帯は、主がソドムとゴモラを滅ぼす前であったので、ツォアルに至るまで、主の園のように、エジプトの国のように、見渡すかぎりよく潤っていた。
13:11 ロトはヨルダン川流域の低地一帯を選んで、東へ移って行った。こうして彼らは、左右に別れた。
13:12 アブラムはカナン地方に住み、ロトは低地の町々に住んだが、彼はソドムまで天幕を移した。
13:13 ソドムの住民は邪悪で、主に対して多くの罪を犯していた。
13:14 主は、ロトが別れて行った後、アブラムに言われた。「さあ、目を上げて、あなたがいる場所から東西南北を見渡しなさい。
13:15 見えるかぎりの土地をすべて、わたしは永久にあなたとあなたの子孫に与える。
13:16 あなたの子孫を大地の砂粒のようにする。大地の砂粒が数えきれないように、あなたの子孫も数えきれないであろう。
13:17 さあ、この土地を縦横に歩き回るがよい。わたしはそれをあなたに与えるから。」
13:18 アブラムは天幕を移し、ヘブロンにあるマムレの樫の木のところに来て住み、そこに主のために祭壇を築いた。
ロトはアブラハムの甥
ロトの家畜を飼う者、アブラハムの家畜を飼う者の間で争い 住むところを別々に ロトは、見渡して、いかにも良いと思われる場所を選んだ。
ヨルダン川の低地 そこはソドムとゴモラ いかにもよさそうだ
そこに罠が仕掛けられていた。
★本日の聖書箇所
神がロトとその家族を救うために二人のみ使いを遣わされた。
アブラハムの執り成しの祈り ソドムの人たちを滅ぼさないでください。
そこには老いのロトとその家族がいた。
そこでの出来事
① ◎1-13節
19:1 二人の御使いが夕方ソドムに着いたとき、ロトはソドムの門の所に座っていた。ロトは彼らを見ると、立ち上がって迎え、地にひれ伏して、
19:2 言った。「皆様方、どうぞ僕の家に立ち寄り、足を洗ってお泊まりください。そして、明日の朝早く起きて出立なさってください。」彼らは言った。「いや、結構です。わたしたちはこの広場で夜を過ごします。」
19:3 しかし、ロトがぜひにと勧めたので、彼らはロトの所に立ち寄ることにし、彼の家を訪ねた。ロトは、酵母を入れないパンを焼いて食事を供し、彼らをもてなした。
19:4 彼らがまだ床に就かないうちに、ソドムの町の男たちが、若者も年寄りもこぞって押しかけ、家を取り囲んで、
19:5 わめきたてた。「今夜、お前のところへ来た連中はどこにいる。ここへ連れて来い。なぶりものにしてやるから。」
19:6 ロトは、戸口の前にたむろしている男たちのところへ出て行き、後ろの戸を閉めて、
19:7 言った。「どうか、皆さん、乱暴なことはしないでください。
19:8 実は、わたしにはまだ嫁がせていない娘が二人おります。皆さんにその娘たちを差し出しますから、好きなようにしてください。ただ、あの方々には何もしないでください。この家の屋根の下に身を寄せていただいたのですから。」
19:9 男たちは口々に言った。「そこをどけ。」「こいつは、よそ者のくせに、指図などして。」「さあ、彼らより先に、お前を痛い目に遭わせてやる。」そして、ロトに詰め寄って体を押しつけ、戸を破ろうとした。
19:10 二人の客はそのとき、手を伸ばして、ロトを家の中に引き入れて戸を閉め、
19:11 戸口の前にいる男たちに、老若を問わず、目つぶしを食わせ、戸口を分からなくした。
19:12 二人の客はロトに言った。「ほかに、あなたの身内の人がこの町にいますか。あなたの婿や息子や娘などを皆連れてここから逃げなさい。
19:13 実は、わたしたちはこの町を滅ぼしに来たのです。大きな叫びが主のもとに届いたので、主は、この町を滅ぼすためにわたしたちを遣わされたのです。」
ロトはそこに住み始めて20年ほどたっていた。
ソドムの町で、ある程度の地位も得ていた。ソドムの門のところに座っていた。 彼は、何を考えていたのだろう。
20年ほど前に移り住み、地位と財産も得たなあと考えていたのかもしれません。 ソドムの町の人たちは、ずいぶん勝手な生き方をしているなあ。
自分は、その人たちの影響をかなり受けてしまったかもしれない。
この町は、果たして大丈夫だろうか?
その時に、二人の天の使い
この人たちは、何か違う、特別な人たちだ。 大事にお迎えしよう。
この人たちを自分の家にお迎えしよう。
町の広場で休むことはとても危険
広場で休むことは危険。大変な目に合う。それがソドムの町の姿であった。
家に招き入れたロト 家に来てくれた二人の人(天使)
その夜、大変なことが起きた。
町の男たちが押し寄せてきた。 彼らはとんでもないことを要求した。
今晩、お前の家に泊まることになった二人の者を差し出せ
【新共同訳】
Gen 19:5 わめきたてた。「今夜、お前のところへ来た連中はどこにいる。ここへ連れて来い。なぶりものにしてやるから。」
【口語訳】
Gen 19:5 ロトに叫んで言った、「今夜おまえの所にきた人々はどこにいるか。それをここに出しなさい。われわれは彼らを知るであろう」。
【新改訳改訂3】
Gen 19:5 そしてロトに向かって叫んで言った。「今夜おまえのところにやって来た男たちはどこにいるのか。ここに連れ出せ。彼らをよく知りたいのだ。」
なぶりものにする その元の言葉は、ヤダー(ヘブライ語)
知る、知覚する、わかる、識別する、認識する、体験で知る、同意する、知識を持つ、知り合いになる
〇創世記4:1
4:1 さて、アダムは妻エバを知った。彼女は身ごもってカインを産み、「わたしは主によって男子を得た」と言った。
夫婦の間の親しい関係を意味する言葉。
ここでは、ソドムの人たちは、外から来た人達を性的な関係を持とうと押し寄せてきた。
見も知らない人を興味本位で、自分たちの性的な狂った思いで、関係を持とう、持たせろと ソドムの町がいかに道徳的におかしくなっていたかがわかる。
ロトは、必死で二人の人を差し出すことはできないと。
ロトは、まだ結婚していない二人の娘たちを差し出すから、勘弁してくれと
いや、ダメだと
押し寄せた者たちは目くらましにあった。
二人は、自分たちがこのソドムに来た目的を伝えた。
〇13節
19:13 実は、わたしたちはこの町を滅ぼしに来たのです。大きな叫びが主のもとに届いたので、主は、この町を滅ぼすためにわたしたちを遣わされたのです。」
この町を滅ぼすために
でも、その中から、一人でも、その滅びから救うために遣わされた。
ロトとその家族も招かれていた。
② ◎14-17節
19:14 ロトは嫁いだ娘たちの婿のところへ行き、「さあ早く、ここから逃げるのだ。主がこの町を滅ぼされるからだ」と促したが、婿たちは冗談だと思った。
19:15 夜が明けるころ、御使いたちはロトをせきたてて言った。「さあ早く、あなたの妻とここにいる二人の娘を連れて行きなさい。さもないと、この町に下る罰の巻き添えになって滅ぼされてしまう。」
19:16 ロトはためらっていた。主は憐れんで、二人の客にロト、妻、二人の娘の手をとらせて町の外へ避難するようにされた。
19:17 彼らがロトたちを町外れへ連れ出したとき、主は言われた。「命がけで 逃れよ。後ろを振り返ってはいけない。低地のどこにもとどまるな。山へ逃げなさい。さもないと、滅びることになる。」
ロトは嫁いだ娘たちのところに
滅びは近い、神の警告を受け止めよう。 神はみ使いを遣わされた。
婿たちは冗談だと思った。 真剣に受け止めなかった。
ロトは迷っていた。 どうしたら良いのだろう。
み使いの語り掛け 命がけで逃げよ
ここにとどまり続けてはならない。 そのままなら滅びてしまう。
神からの呼びかけ
③◎18-22節
19:18 ロトは言った。「主よ、できません。
19:19 あなたは僕に目を留め、慈しみを豊かに示し、命を救おうとしてくださいます。しかし、わたしは山まで逃げ延びることはできません。恐らく、災害に巻き込まれて、死んでしまうでしょう。
19:20 御覧ください、あの町を。あそこなら近いので、逃げて行けると思います。あれは小さな町です。あそこへ逃げさせてください。あれはほんの小さな町です。どうか、そこでわたしの命を救ってください。」
19:21 主は言われた。「よろしい。そのこともあなたの願いを聞き届け、あなたの言うその町は滅ぼさないことにしよう。
19:22 急いで逃げなさい。あなたがあの町に着くまでは、わたしは何も行わないから。」そこで、その町はツォアル(小さい)と名付けられた。
ロトは何とかソドムから逃げようとした。
本当は、神はもっと高い場所に逃げなさいと促された。
時間的な猶予がなかったことも考えられるが、ロトは、そんなに高い場所ではなく、低い場所で許してくださいと願った。
神は、憐みのゆえに、その申し出も許してくださった。
ロトの妻と二人の娘を連れて
ソドムに住み慣れたロト、霊的にどん底の中に過ごしたロト
神の願われる高いところではなく、低いところで良いと考えた。
それはロトの限界。
神の促しを受けている私たち
高い山を目指しなさい。 霊的な高嶺を目指しなさい。
神の御心を追い求め、神の霊に満たされて歩むこと。
きよめの信仰に立って歩むこと
★神の招き、神の救いの御手
あなたの住んでいるところはどのようなところか? 低い低地ではないか?
もしそうならそこにとどまり続けてはいけない。 高いところに移り住め。
自分が住み慣れたところ、環境 それは、実際に住んでいる町や場所や家という意味ではない。
自分がいつの間にか安住してしまっている霊的状態を指している。
低いところにとどまり続けてはいけない。 周りの人を見て、これで良いのだと考えてはいけない。
神の招き 霊的高嶺を目指せと
そして、神は、み使いをロトに遣わされたように、私たちに救いの御手を指し伸ばして、霊の高嶺へと導いてくださる。
2月22日(水) 祈祷会 奨励メモ
「最初の所有地」 創世記23章1-24節
★愛する者
愛する者 自分のことを心にとめ、今励ましてくれている者、またかつて励ましてくれた人 そのような人を指すのではないか。
また、一つのことに取り組む時、共に励まし合い歩む人たち、かつてそのように歩んだ人たちを指すのではないか。
自分に大切なものを与えてくれた人を指す
自分にとってかけがえのない人を指す
その愛する者は、それぞれ違う。
親であるかもしれない、子どもであるかもしれない、そしてそれは伴侶であるかもしれない。 先生であるかもしれない、生徒であるかもしれない。
そして、それは友達の中のある人であるかもしれない、同僚の中のある人かもしれない 大切な人
★共に歩むことの幸い
その愛する者と共に、過ごすことは大きな喜び
共に過ごし、共に活動し、共に前に進む、 共に食事をし、共に励まし合う。
切磋琢磨する。
その時の時間は最高の時間
その時にどれだけ心にとめることができるか。
健康と同じように、病気になって初めて知る健康のありがたさ
失って初めて知るその有難さ
愛する者との歩みの幸い どれだけ心にとめて歩むことができるか
★アブラハムの生涯
彼の生涯の歩みは、75歳の時に神によって御声をかけられ、ハランの地からカナンに向けて歩み出した。
彼の妻の名はサライ、後の名はサラ
彼ら夫婦には子どもがいなかった。
この時、サラの年齢は何歳だったか、わかる人はいますか?
ヒントは、アブラハムが100歳の時、サラは90歳だった。
ということは、アブラハムが75歳の時、サラは65歳だった。
神と共に歩むようになったアブラハム
そして、アブラハムは伴侶のサラと共に歩んだ。
★本日の聖書箇所
それは、アブラハムにとって最も悲しい出来事
それは、愛する妻が亡くなったということ。
愛する者を失う、愛する家族を失う、愛する友を失う。
これほど悲しいことはない。 そして、それはそのことを経験した人でなければわからない悲しみであり、つらさでありましょう。
大きな悲しみです。
◎1-4節
23:1 サラの生涯は百二十七年であった。これがサラの生きた年数である。
23:2 サラ、カナン地方のキルヤト・アルバ、すなわちヘブロンで死んだ。アブラハムは、サラのために胸を打ち、嘆き悲しんだ。
23:3 アブラハムは遺体の傍らから立ち上がり、ヘトの人々に頼んだ。
23:4 「わたしは、あなたがたのところに一時滞在する寄留者ですが、あなたがたが所有する墓地を譲ってくださいませんか。亡くなった妻を葬ってやりたいのです。」
サラの生涯は、127年間であった。127歳で天に召されて行った。
その時のアブラハムの年齢は137歳でした。
その後、アブラハムは何年いたでしょう? アブラハムが召された年齢は?
175歳とでてきます。 ということは、38年間さらに生きた。
妻を先に天に送った後、38年生きた。
★アブラハムの願い
共に長く生涯を歩んだ妻を失った。 どれだけ大きな悲しみであったであろうか? 彼が願ったこと、それは、良いところに葬ってあげたい。
彼がここだと願ったのが、マムレの前のマクペラの畑の洞穴
この洞窟に葬ってあげたい。
この場所を手に入れなければ。その持ち主との交渉。
◎3-4節
23:3 アブラハムは遺体の傍らから立ち上がり、ヘトの人々に頼んだ。
23:4 「わたしは、あなたがたのところに一時滞在する寄留者ですが、あなたがたが所有する墓地を譲ってくださいませんか。亡くなった妻を葬ってやりたいのです。」
★その土地の持ち主とのやり取り
その畑の持ち主とのやり取り
◎5-20節
23:5 ヘトの人々はアブラハムに答えた。「どうか、
23:6 御主人、お聞きください。あなたは、わたしどもの中で神に選ばれた方です。どうぞ、わたしどもの最も良い墓地を選んで、亡くなられた方を葬ってください。わたしどもの中には墓地の提供を拒んで、亡くなられた方を葬らせない者など、一人もいません。」
23:7 アブラハムは改めて国の民であるヘトの人々に挨拶をし、
23:8 頼んだ。「もし、亡くなった妻を葬ることをお許しいただけるなら、ぜひ、わたしの願いを聞いてください。ツォハルの子、エフロンにお願いして、
23:9 あの方の畑の端にあるマクペラの洞穴を譲っていただきたいのです。十分な銀をお支払いしますから、皆様方の間に墓地を所有させてください。」
23:10 エフロンはそのとき、ヘトの人々の間に座っていた。ヘトの人エフロンは、町の門の広場に集まって来たすべてのヘトの人々が聞いているところで、アブラハムに答えた。
23:11 「どうか、御主人、お聞きください。あの畑は差し上げます。あそこにある洞穴も差し上げます。わたしの一族が立ち会っているところで、あなたに差し上げますから、早速、亡くなられた方を葬ってください。」
23:12 アブラハムは国の民の前で挨拶をし、
23:13 国の民の聞いているところで、エフロンに頼んだ。「わたしの願いを聞き入れてくださるなら、どうか、畑の代金を払わせてください。どうぞ、受け取ってください。そうすれば、亡くなった妻をあそこに葬ってやれます。」
23:14 エフロンはアブラハムに答えた。「どうか、
23:15 御主人、お聞きください。あの土地は銀四百シェケルのものです。それがあなたとわたしの間で、どれほどのことでしょう。早速、亡くなられた方を葬ってください。」
23:16 アブラハムはこのエフロンの言葉を聞き入れ、エフロンがヘトの人々が聞いているところで言った値段、銀四百シェケルを商人の通用銀の重さで量り、エフロンに渡した。
23:17 こうして、マムレの前のマクペラにあるエフロンの畑は、土地とそこの洞穴と、その周囲の境界内に生えている木を含め、
23:18 町の門の広場に来ていたすべてのヘトの人々の立ち会いのもとに、アブラハムの所有となった。
23:19 その後アブラハムは、カナン地方のヘブロンにあるマムレの前のマクペラの畑の洞穴に妻のサラを葬った。
23:20 その畑とそこの洞穴は、こうして、ヘトの人々からアブラハムが買い取り、墓地として所有することになった。
カナンの地に来て、何年たっていたでしょう?
サラ65歳、召されたのが127歳 引き算すると62年経っていた。
アブラハムは、カナンの人の信頼を得ていた。
畑の持ち主は、いいえ、売ることはしません。お金は必要ありません。差し上げます。 アブラハムは、それではお言葉に甘えて、それでは感謝しますとはしなかった。
この土地、この畑、そしてこの洞窟は、これからずっと大切なところとなるところです。私の妻を葬る場所です。
アブラハムは、その土地をお金を払って買い求めたい。
銀400シェケル 他の人から見ると大金だったことでしょう。
でも、アブラハムは惜しくなかった。 妻を葬るための大切な場所
ついに買い取ることができた。
アブラハムは、その場所、マクペラにあるエフロンの畑は、土地とそこの洞穴に妻を葬った。 妻よ、安らかに眠れと。
★アブラハムは、なお歩み続けた。
その後、38年間。 175歳で、その生涯を閉じた。
妻を共に歩んだ日々を時に思い出しつつ、また子どもイサク、そして孫の成長を見守りつつ過ごした。
★アブラハムの歩み
その歩み、特に信仰に立って歩んだとヘブライ人への手紙の記者は伝える。
○ヘブライ人への手紙11:8-19
11:8 信仰によって、アブラハムは、自分が財産として受け継ぐことになる土地に出て行くように召し出されると、これに服従し、行き先も知らずに出発したのです。
11:9 信仰によって、アブラハムは他国に宿るようにして約束の地に住み、同じ約束されたものを共に受け継ぐ者であるイサク、ヤコブと一緒に幕屋に住みました。
11:10 アブラハムは、神が設計者であり建設者である堅固な土台を持つ都を待望していたからです。
11:11 信仰によって、不妊の女サラ自身も、年齢が盛りを過ぎていたのに子をもうける力を得ました。約束をなさった方は真実な方であると、信じていたからです。
11:12 それで、死んだも同様の一人の人から空の星のように、また海辺の数えきれない砂のように、多くの子孫が生まれたのです。
11:13 この人たちは皆、信仰を抱いて死にました。約束されたものを手に入れませんでしたが、はるかにそれを見て喜びの声をあげ、自分たちが地上ではよそ者であり、仮住まいの者であることを公に言い表したのです。
11:14 このように言う人たちは、自分が故郷を探し求めていることを明らかに表しているのです。
11:15 もし出て来た土地のことを思っていたのなら、戻るのに良い機会もあったかもしれません。
11:16 ところが実際は、彼らは更にまさった故郷、すなわち天の故郷を熱望していたのです。だから、神は彼らの神と呼ばれることを恥となさいません。神は、彼らのために都を準備されていたからです。
11:17 信仰によって、アブラハムは、試練を受けたとき、イサクを献げました。つまり、約束を受けていた者が、独り子を献げようとしたのです。
11:18 この独り子については、「イサクから生まれる者が、あなたの子孫と呼ばれる」と言われていました。
11:19 アブラハムは、神が人を死者の中から生き返らせることもおできになると信じたのです。それで彼は、イサクを返してもらいましたが、それは死者の中から返してもらったも同然です。
特に、10節、16節
11:10 アブラハムは、神が設計者であり建設者である堅固な土台を持つ都を待 望していたからです。
11:16 ところが実際は、彼らは更にまさった故郷、すなわち天の故郷を熱望していたのです。だから、神は彼らの神と呼ばれることを恥となさいません。神は、彼らのために都を準備されていたからです。
天の故郷、天の都を待ち望んでいた。
妻を葬ったアブラハム。
自分もいつの日か、生涯の終わりを迎えることだろう。
そして、この自分も、子どもによって葬られることだろう。
その時に、どの場所になるかはわからない。イサクに任せるのみだ。
しかし、この地上のどこに葬られるかではなく、サラと同じ天の神の故郷に召されていくのだ。
アブラハムは、すべてを主のおゆだねして、歩み通したことでしょう。
★最初の所有地
妻サラをそのマクペラにあるエフロンの畑、そしてそこの洞穴に葬った。
カナンの地で記念の場所
お金を払って買い取った最初の所有地
そのことを心にとめつつ、歩んだ。
カナンの地に導かれ、移り住み、そこでその生涯を終える。
記念の場所を与えられた。
そして、帰るべきところは、天の故郷であった。